幅広い生活に関する分野を学ぶことができるためです。
私は高校生の頃、将来なりたい職業や夢、自分がどのような分野の学びを深めたいのか、という具体的な目標がありませんでした。そんな中、藤女子大学の人間生活学科という衣食住や家族の生活に関することを学べる学科に出会い、生活のことならば自分の日常や知識を元に学びを深められるのではないか、新たな発見をすることができるのではないか、と考えました。
また、私は幼い頃から住居に興味があったので、4年制の女子大学で住と生活を関連付けて学べるのはここしかない、ということも決め手の一つとなりました。
現在は「住居デザイン演習Ⅱ」を受講し、「住」を中心に学びを深めています。具体的には、家族構成を設定し、その家族の生活様式に合わせた間取り図の設計?模型の制作に取り組んでいます。
この授業を履修したきっかけは、藤女子大学の汇丰彩票平台,汇丰娱乐を見た時に、この講義の内容が目に留まったからです。元々、住居が好き、工作が好きという点から、自分で一から設計し、形に起こすことができる、実践的な授業形態に魅力を感じました。
また、家具配置やカラーの学びも深めることができ、自分の家や部屋はどうしたらもっと快適になるのか、どのようにコーディネートすればおしゃれな空間になるのかなど、自身の生活に学びを生かすこともできます。
「調理学実習」です。これは食に関する実践的な授業で、日常の食生活や食文化を学びながら料理を作ります。大学で調理をするという授業自体、珍しいのではないでしょうか。
初めは煮物や出汁を取るなどといった簡単な調理から学び、終盤では生活習慣病の予防に役立つ料理や、ビーフストロガノフなどの他国の食文化について学びながら調理を行いました。 私自身、普段から料理をすることがなかったので料理経験が浅く、分からないことも多々ありました。
しかし、調理手順を考え、グループ内で確認?分担し、時にはグループ内で料理経験の豊富な友人から手法を教わることで、私でも様々な知識を得ながら調理を楽しみ、食について学ぶことができました。グループで調理し、試食をする…協力して料理を完成させた時には大きな達成感が得られ、そして何より美味しく感じました。
「発表力」が成長したと感じています。大学では授業の中で、発表する機会が度々あります。多くの方に理解してもらえるような発表にするために、どのような資料を作ればわかりやすいのか、どのような言葉で表現すればより伝わりやすくなるのか、相手の立場に立って考えることを意識しました。
また、私は人前での発言が苦手なので、どれだけ準備に時間を注げるかを考え、何度も声に出して練習をするなど、発表までにできる限りのことをするよう心掛けました。このように入念に準備をすることによって、気持ちに余裕が生まれ、自信を持って発表する力がつきました。
私がこの学科を選んだ決め手でもありますが「幅広く学ぶことができる」という点が魅力だと感じています。
将来の夢やなりたい職業が決まっていない人でも、生活に関する幅広い分野で、自分の体験や生活と照らし合わせながら楽しく学ぶことができるのではないでしょうか。その中から自分の興味を持てる分野に出会ったり、自分の好きをさらに追求したりすることができると思います。
また、人間生活学科の授業は座学だけではなく、衣食住のそれぞれの分野で実習があるため、実際に行動や体験をしたことから得る学びは、記憶に残るものがとても多いです。
近い目標は、色彩検定UC級という資格の取得です。元々、色への興味や衣?住で色を扱う授業があったことと、「ユニバーサルデザイン」という講義で色の仕組みや誰もが見やすい色について学んだことが資格取得の決め手となりました。
大きな目標ではないかもしれないのですが、自分が興味を感じたことと学びを結びつけられる機会であると考えています。何より、「UC」とは「色のユニバーサルデザイン」であるため、日々の生活や自分が社会に出た時、活用できる機会が必ずあると思うのです。近く、小さな目標ですが、将来に役立てるために必ず取得できるよう、勉学に励んでいきたいと思います。
周りは進路や目標が決まっているのに、自分は将来何をしたいのか分からない、どういったことについて学びを深めたらいいのだろうかと、進路への不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。私もその1人でした。
藤女子大学の人間生活学科は「自分探し」の学び場です。大学の4年間で自分をよく知って、その上で進路を決めることができます。皆さんも自分探しへ、藤への扉を叩いてみませんか。
(学年、掲載内容等は2023年11月取材当時)