学校法人藤天使学園は、ヴェンセスラウス?キノルド司教の要請によって1920年にドイツから派遣された、殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会修道女たちにより、1925年に開校した5年制の札幌藤高等女学校に始まる学園です。

第二次世界大戦終了後における教育制度改革により、藤女子中学校?藤女子高等学校となり、更に、知性豊かな教養ある職業婦人を養成するために藤女子専門学校?藤女子短期大学?藤女子大学へと続く高等教育機関を設け、日本社会の再建と発展に力を尽くしてまいりました。

一方、マリアの宣教者フランシスコ修道会は1908年に札幌に派遣されて施療活動を始め、1911年には天使病院を開設して北海道の医療に先駆的な貢献をしてきました。この修道会は《藤学園》が高等教育を始めると同時期に《天使学園》を設けて、専門学校から短期大学において看護?栄養教育を行ってきました。そして、修道会の手を離れて2000年に四年制大学へ転換し、カトリック大学として高度な専門職業人養成を行ってきました。

藤学園と天使学園というこの二つのカトリック学園は、2024年4月1日より一つの学園となり、学校法人藤天使学園となりました。カトリック精神を基盤として教育を行い、一人ひとりは＜神に愛された存在＞であるというキリスト教的人間観に基づいて、幼児教育、中等教育、高等教育に全力を尽くします。

2025年に創立100周年を迎える本学園は、創立時から現在に至るまで、本学園を育ててくださった先人たちの献身的な教育活動に思いを馳せながら、私たちは未来へ向って歩んで参ります。

21世紀の世界に生きる人を育てる学園として、「愛を通して真理へ」という建学の精神のもと、他者の幸せのために尽くす心を育て、身近な人への温かい心と、世界に向って開かれた心を兼ね備えた、知性豊かで献身的な人間を育てます。