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2025.12.01
イベント
    #キリスト教文化研究所

【キリスト教文化研究所】2025年度公開講座を開催しました

11月29日(土)、カトリック北一条教会オルガニストの大野敦子氏を講師にお迎えし、公開講座「オルガンに親しむⅢ オルガンの二大黄金期[Ⅰ]ドイツ?バロック時代(1600年~1750年)」を開催しました。
本講座ではこれまで、オルガンの構造、そしてオルガン誕生からオルガン音楽が普及するまでの歩みを取り上げてきました。第3回となる今回は、バロック時代(1600頃?1750年)のネーデルラントおよびドイツのオルガン文化について、楽曲映像を交えながら解説していただきました。

この時代、経済的繁栄のもとで優れたオルガン製作者と優れた音楽家が互いに影響し合い、オルガン文化は黄金期を迎えました。とりわけJ.P.スヴェーリンクやD.ブクステフーデは自身が高名なオルガニストであっただけでなく、彼らが育てた多くの門人たちが各地で活躍しました。
J.S.バッハも若き日にD.ブクステフーデの演奏を聴くために、はるばるリューベックまで足を運んでいます。J.S.バッハはバロック音楽の集大成と言える存在ですが、彼は音楽史の中に単独で存在する訳ではなく偉大な先人達に支えられているのだということが、大野氏のご説明で改めて浮き彫りになりました。

また「オルガン=教会の楽器」という一般的な印象についても、宗派?教派による違いが紹介されました。
ロシア正教やギリシャ正教ではオルガンを用いないこと、カトリックとプロテスタント、さらに同じプロテスタントでもルター派とカルヴァン派では礼拝におけるオルガンの位置付けが異なることなど、現役教会オルガニストならではの視点が示されました。
さらに奏法面でも、北ドイツ?中部ドイツではペダルの活用が発達した一方、イタリア文化の影響を受けた南ドイツではペダルがあまり発展しなかったことなど、地域差について詳しい解説があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。

次回はこの時代におけるフランスのオルガン文化を取り上げる予定です。本講座は各回完結型となっておりますので、初めての方もぜひご参加ください。
日程等の詳細は、大学HPにてお知らせいたします。

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