「子どもの貧困問題を考える」をテーマに2024年度第3回未来共創フォーラムが、11月2日(土)に本学北16条キャンパスにて開催されました。
冒頭に2016年にUHBが制作し、日本民間放送連盟賞を受賞したドキュメンタリー「17歳の先生~子どもの貧困を超えて」の短縮版を上映した後、UHBの涌井プロデューサーにご講演いただきました。
講演では涌井氏が子どもの貧困をテーマとしたドキュメンタリーを制作するきっかけとなった事件や、ドキュメンタリーに登場した方々のその後、コロナ禍での様子なども紹介され、「本当に困った人を助けることより、本当に困ってしまう前にそうならないようにすることが大切ではないか」という提言などがありました。
後半は、本学子ども教育学科の大室教授進行のもと、本学の子ども教育学科卒業生で現在小学校教諭として現場に立つ髙島果歩先生や、本学の教職課程担当で人間生活学科の高嶋講師も加わり、トークセッションを行いました。
小学校教諭の髙島先生からは、自身が大学在学時の卒業論文で子どもの貧困問題をテーマに取り上げた経緯や、実際の小学校現場で見る子どもたちの様子、教員として心がけていることなどをお話しいただき、本学の高嶋講師からは、児童相談所に勤務していた際の体験談やこの問題に関する大学という教育機関としての役割などが話されました。
当日は三連休初日の土曜日にも関わらず、本学の在学生や卒業生以外に地域の方々も多数ご参加いただき、
「子どもたちの貧困は言葉では知っていても、ドキュメンタリーを見て、具体的な困難、厳しさがよくわかりました。もっとたくさんの方に知って欲しいと思いました」
「社会的に大きな問題である貧困について改めて重大な問題であり今後の日本の課題であると認識させられました」
等の感想が寄せられました。
今年度の未来共創フォーラムはこれで終了となります。参加いただいた皆様、ありがとうございました。