札幌大谷大学の岡部敦先生(社会学部地域社会学科)と岡部ゼミの学生さん3人に同行させていただき、人間生活学科で教職課程を履修している4年生3人と足寄町調査を実施してきました。
8/29~30の2日間で、北海道足寄高等学校、足寄町学習塾、足寄町教育委員会などを訪問し、それぞれの立場から地元高校の存続?魅力化に向けた取り組みについて聞き取りを行い、学校?塾での授業の様子を見学しました。1日目の夜には、学生?教員全員で調査の感想や考えたことを話し合い、大学間で交流する時間ももちました。
学生たちは道内の大きな市の出身で、地方の町について現地で学ぶことが初めてだったこともあり、様々な気付きを得られたようです。以下、藤女子大学から参加した3人の学生の感想です。
★「初めて地方高校を経験することでたくさんの学びとなりました。校長先生が中心となって、学校全体で生徒一人ひとりにしっかり向き合っているのが印象的でした。特色ある教育活動として、カナダ研修や公設民営塾、職業体験など様々な活動に力を入れ、生徒自身が将来に向け、可能性を広げられる取り組みをしているのが足寄高校の魅力であると思います。学校だけでなく、町全体が一丸となって協力し、充実した高校生活を送れるように手厚く支援しているのが足寄高校ならではだと思いました。」
★「足寄町学習塾で地域連携のお話や塾の視点からの足寄の魅力や今後の課題についてのお話を聞かせていただきました。足寄町学習塾では地域と学校と民間が連携して、子どもたちの得意不得意を把握し、生徒の学習状況に合わせたカリキュラムを作成します。このような活動を通して子どもたち一人ひとりにあった学びが生まれる仕組みがとても興味深かったです。」
★「調査を通じて、学校の教育力が地域の存続に関係していることが分かりました。教育委員会の方のお話を聞き、足寄町は地元住民の理解や応援の力が強く、存続のために町をあげて力を合わせていることが分かりました。生まれ育った土地で育てようという軸を持ち、子どもたちや学校に期待しているからこそ手厚い支援が行えるのだと感じました。」
教職課程で教育について学んでいると、どうしても学校ばかりに目が向いてしまいがちになりますが、学校はもちろん、学校を支える教育行政や学校外の機関の姿もあわせて、地域の教育をトータルで捉えるきっかけになっていればと思います。今後もこのような機会を積極的につくり、教職を目指す学生の学びや経験を充実したものにできるよう努めます。
最後になりましたが、お忙しい中ご対応いただきました、北海道足寄高等学校、足寄町学習塾、足寄町教育委員会の皆さま、そして、貴重な機会を与えてくださいました岡部先生とゼミ生の皆さん、本当にありがとうございました!