妖精?小動物??いいえ,車なのです,モルモットが。
2021年に放映され人気を博したTVアニメ “PuiPuiモルカー”に心惹かれて,今年度「被服学実験」では,モルカーのFWUバージョン“FujiFujiモルカー”作りに挑戦しました。
学生たちは,専用の針を器用に操りながら羊毛を絡めていき,各々のイメージを具現化させました。
花川図書館では,受講生有志8名の作品を展示しています。学生のモルカー達に会いに来てください。
花川図書館スタッフの皆様,今秋のゼミ展示に続きこの度もまたお世話になりました。いつもありがとうございます。
現在,私たちが身にまとう「布」には,「織物」「編物」「不織布(フェルト)」「その他(皮革,レースなど)」と,多くの種類があります。これらの中で羊毛フェルトは,最も古くから存在する人工の布といわれています。
一般的にフェルトとは,羊の毛が絡まる性質を利用して作ったシート状の布をさします。羊毛は,αケラチンと呼ばれる繊維状タンパク質からなり,その表面にはうろこ状の「スケール」(scale)があります。このスケールがフェルト化に重要な役割を果たしており,羊毛に水分,摩擦,圧力,アルカリ成分(石鹸など)を与えることで,繊維間で絡み合いが生じシート状になるのです。
一方,手芸の世界での羊毛フェルトとは,専用の針でつついて繊維を絡ませ,形づくったものを指します。このような羊毛フェルトは,平面も立体も比較的容易に成形可能です。(←モルカーはこちら)
花川図書館の展示では,羊毛フェルト関連図書もあわせてご紹介しています。春休みを機に,お家で手軽に始められる羊毛フェルトを始めてみませんか?
【出典?参考文献】
©見里朝希JGH?シンエイ動画/モルカーズ
田中智夫編(2015):ヒツジの科学;家畜の科学5,朝倉書店.
石田由美編(2021):プイプイモルカーのハンドメイド,主婦と生活社.