基礎を重視した食物栄養学科ではこのように充実した実験実習設備によって食の科学を体験的に深く学ぶことができます。
でも食物栄養学科にはさらに精密な分析機械もあって、3年生後期から始まる卒業研究や大学院生の研究で活躍しています。
3Dパノラマビューではないのが残念ですが、2Dでご覧ください。
まず,これは食品成分など化合物を分離してそれぞれの質量を測定し、特定の物質を分析できる 高速液体クロマトグラフィー-質量検出器(LC/MS)です。
最近はベリー類の色素であるアントシアニンの分析を行っています。
これも食品成分などを分離してそれぞれの化学構造に基づく性質である吸光度を測定し、特定の物質を分析する高速液体クロマトグラフィー-紫外可視分光検出器(LC/DAD)です。
最近はアブラナ科キャベツなどに含まれるグルコシノレートという成分を調べてキャベツ特有のおいしさに迫っています。
これは食品などに含まれるミネラル成分を精密に測定できる原子吸光分光光度計です。
食品を高温で灰化して、特定の原子蒸気が吸収する特定の光を測定します。
現在は健康の維持に重要な役割をもっている亜鉛を調べています。
これは食品を分析する前に水分を取り除く大型凍結乾燥装置です。
野菜などの非揮発性の成分分析には凍結乾燥という前処理が欠かせません。
これらの他にも走査型電子顕微鏡や卓上超遠心分離機など充実した分析機器を備えているので最先端の研究に触れることができます。
将来、食品開発などの仕事に携わってみたい皆さんにはおすすめです。